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ファジィ集合

ファジィ集合とは、ある事実にどのくらいあてはまるかという度合をあらわすことのできる集合です。つまり、ファジィ集合はあいまいさを数字として表現できる集合です。


ファジィ集合の例
図2.1 ファジィ集合の例

それに対し、あいまいさを含まない集合をクリスプ集合といいます。

クリスプ集合の例
図2.2 クリスプ集合の例

ここでは、背の高さの表現に用いた例をあげます。背が[高い]というのははっきりと何cm以上という言い方はできません。そこで、何cm以上なら明らかに背が[高い]と言えるか、また何cm以下なら明らかに背が[高い]と言えないのかを考えます。ここでは明らかに背が高いのは180cm、明らかに背が低いのは160cmとします。そして、この二点を結ぶ線をひき、これにより背が[高い]度合をあらわすことができます。


背が[高い]のファジィ集合
図2.3 背が[高い]のファジィ集合

この線のことをメンバーシップ関数といい、グラフの縦軸の数値をグレード値(メンバーシップ値)といいます。メンバーシップ値は0から1の間の数値で、対象に属する割合と考えればいいでしょう。例えば、170cmの場合、メンバーシップ値は0.5となり、ほどほどに背が高いという表現ができます。それに対し、クリスプ集合であらわそうとするとどこか一つの数値を境にして、それを越えるか越えないかで背が[高い]かどうかを分けなければなりません。例えば180cmを境目にすると180cmでは背が高いといえるのに、179cmでは背が高いといえないことになってしまいます。

上の例ではメンバーシップ関数を曲線であらわしましたが、一般的には計算を簡単にするために三角形のファジィ集合がよく用いられます。身長をあらわすメンバーシップ関数を三角形のファジィ集合であらわしてみます。


身長のファジィ集合
図2.4 身長のファジィ集合
1999/06