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5.GAの様々な手法


選択の手法

ルーレット選択

各個体の適合度から選択確率を変え、この確率に沿ってルーレットを回すように選択を行う方法。適合度の高い個体ほど残りやすくなりますが、適合度の低い個体でもそれなりの確率で生き残れます。SGAで採用されています。


ルーレット選択
図5.1 ルーレット選択

期待値選択

適合度から、期待値を求め、ここから保存される個体数を決定します。ルーレット選択のように乱数を使うと、選択結果にある程度揺らぎが生じますが、このような揺らぎを防ぎたいときなどに有効です。

適合度611011173241252
期待値0.60.11.01.11.73.20.41.20.50.2
再生数1011230110
図5.2 期待値選択

ここで、再生数というのが選択されて残る個体の個数となります。

ランキング選択

適合度の高さから、大きい順にランキングを決め(順位付けをして)その順位に応じて、保存される個体数をあらかじめ決めておいた表から割り振ります。この方法は適合度にあまり差が出ないときに有効です。

ランク12345678
再生数33221100
図5.3 ランキング選択

トーナメント選択

ランダムにトーナメントを作り、各組ごとに大きいほうを残します。この作業を繰り返すことで必要な個体数だけ確保します。


トーナメント選択
図5.4 トーナメント選択

エリート保存

適合度の高い個体は無条件に残す方法です。選択を行う前に、適合度の高い個体はよけておいて、残りの個体群について何らかの方法で選択を行い、最後に保存しておいたエリート個体を戻します。

交叉

1点交叉

交叉点をランダムに選び、その点を境に、後ろを入れ換えます。SGAで採用されています。

多点交叉

複数の交叉点を設定し、交叉点ごとに二つの個体を入れ換えます。

一様交叉

マスクパターンをランダムに生成し、2つの親個体に対し、そのマスクのビットが1なら親1を、ビットが0なら親2をコピーする子個体をその逆をコピーする子個体を生成します。


交叉
図5.5 交叉

2000/06/01